当社には「若手社員懇談会」という仕組みがあります。参加者は、25歳以下、勤続3年未満の社員で、奇数月に開かれ、毎回役員を交えて昼食を取りながら意見交換を行います。その中で、ある日の会の場で一つの提案が出されました。「設計の打合せが長引くと食事の時間も遅くなることがある。差し入れをしようにも、近くにコンビニがなくスーパーマーケットにも歩いて行くには少し遠い。それならば、社内で調達できるような仕組みがないか調べた」と。「『法人サービス専用自販機　ボスマート』を見つけたので、それを導入できないか」のことでした。「ボスマート」とは自販機を利用してパンやカップラーメン、お菓子が買えるシステムです。

もともと設置されていた自販機にパンやカップラーメン、お菓子も買えるように新しいボタンが設定されました。

「ボスマート」についての詳細はこちら 導入後すぐにパンを買った社員がこれを提案した社員に「買ったよ」と言うと当人はとても嬉しそうな表情を浮かべていました。他の社員からも「あまり時間がない時でもサッと食べることが出来る」、「どうしても残業しなくてはならない時に便利」、「お菓子が買えるので気分転換になる」と好評です。社員のモティベーション向上、社内の福利厚生にも一役買っています。 若手社員からの提案で社内が改善されたことをもう一つ。まだ「若手懇談会」という名称も制度もなかった20年以上前ですが、一人の新入社員が「事務所内の喫煙をやめてもらえないか」と申し出ました。当時はまだ仕事しながらの喫煙は当たり前のことで、事務所内は紫煙で煙ることもしばしば。そんな環境に改善を求めた発言から「分煙」が決まりました。決められた場所以外で喫煙した場合は罰金3,000円。ちょっと高めに設定されましたが、違反する社員もほとんどいなかったようです。環境に馴染みすぎると、ちょっとした「違和感」も感じなくなるものですが、若い社員からの「なんとかならないか？」という問題意識は社内環境の改善にも大きく役に立っています。