こだわって建てた住まいはできるだけ長く住み続けたいですよね。
しかし、何の対策もせずにそのまま住み続けるだけでは家は劣化してしまいます。
住まいを長持ちさせるには、適度なメンテナンスは欠かせません。
今回は大切な自宅に長く住み続けるために知っておきたい、3箇条をご紹介します。
1.定期的に点検を
私たちが「人間ドック」を受診したり、自動車に「定期整備点検」が必要なように、住宅も定期点検が必要です。点検を確実に実施するためには新築時の図面、仕様書等を保管しておきましょう。
「マイホーム維持管理ガイドライン」を参考に、定期的な点検を実施しましょう。なお、「マイホーム維持管理ガイドライン」は、在来木造住宅をベースとして一般的な目安をまとめたものです。その他の工法の住宅やその住宅の仕様、所在地の気候等によっては、点検・補修の項目や時期は異なることがあります。
点検時の記録は「点検・補修記録シート」に記入し、保管しましょう。
2.修繕・交換は怠らずに
点検の結果、少しでも不具合があった場合には、早めに修繕工事を実施しましょう。
人間の体と同様に「早期発見・早期治療」が重要です。
不具合をそのまま放置すると、ますます状態が悪化し、それを元通りに復旧するのに莫大な費用がかかってしまいます。
3.記録は必ず保存
点検をした際の点検結果や、修繕工事を実施した場合の工事図面などを保管しておきましょう。
このことは工事実施以降の点検や数年後に再度、修繕工事を実施する際の重要な資料となります。
また、ご自宅を売却される場合にも、これらの記録が住宅の価値を判断する際の有効な材料となります。
補修工事をした場合には次の点検記録を「点検・補修記録シート」と一緒に保管しておきましょう。
【工事図面】
【工事請負契約書(約款を含む)】
【見積書(工事費代金内訳書)】
【工事箇所に係る写真(工事前・工事後)】
将来、住宅を売却する際に、保管してきた記録をそのまま相手に渡すことによって、「住まいが適切に維持管理されている」ことをアピールすることができます。