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2023/08/01

  • コラム

5S?5M?

どんな仕事でも、良い仕事をするために押さえなければならないポイントはあります。たとえば、ISO9001に規定されている項目とか。
ISO9001が品質保証の規定とされたのは1980年代ですが、それ以前から「整理整頓」という言い回しはありました。

 「整理整頓」という言葉に良い仕事をする基本的なことが含まれていると考えられたか、それに「清掃」が加わったり「清潔」が加わったり、いずれのことばも「せ(Se)」がつくので「4S」と簡素化されて、分かりやすく(?)なって、伝えやすくなったからでしょうか、業務管理のキーワードになっていったようです。

 さらには、「しつけ(躾)」(個人的には好きな表現ではありません。)あるいは「習慣」も加えて、「5S」と言われたりします。また、「作法」を加えて「6S」とか、「センス」や「正確さ」やいろいろ大切な言葉も入ってきて、いったいいくつのSがあるのかよく分からない状況ではあります。(あまりたくさんの言葉を盛り込まれるとポイントが見えにくくなりますので、「4S」か「5S」ぐらいが適当なように感じています。あくまでも「個人の感想」です。)

 また、「5M」という言葉もあります。
 ・Man(人、人材)
 ・Material(材料)
 ・Method(方法)
 ・Machine(機械)
 ・Measurement(検査測定)
これらも良い品質を生むために管理対象として押さえるポイントです。

 上の図を作成する際には、「5M」としながらも各項目は日本語にしています。「5M」は、元々は日本語で項目が挙げられていて、それを横文字にした際にすべてMで始まる言葉になったので「M」でまとめられたのではないかと思っていて、うまいこと考える人がいたものだなぁと感心してはいるのですが、横文字では疑問も感じたので、日本語にしています。

 疑問って?と思われた方のために一つだけ言わせていただきますと、「5M」では、人や人材を表すのに「Man」を使っています(「Men」と複数形にしているものもあります)が、まずはこれにひっかかりました。今は「女優」という言葉が使われなくなっている時代です。男性も女性もその職業についている人たちは「俳優」と呼ばれる時代です。
『ジーニアス英和辞典第5版』(2014年出版)でも、「manは性差別に通じるために最近ではpersonを使う」旨が記されています。(議長のことも「chairman」、「chairperson」、「chairwoman」、あるいは「chair」などと言い方が広がってきていますよね。)

(予断を挟みましたが)とすると、人材は「パーソン(person)」となって「P」? あるいは「manpower」改め「human resources」で「H」?

 MでもPでもHでもいいのですが、まずは日本語できちんと良い仕事をするためのポイントを押さえておきたいものです。(5Sや5Mについては大切なことも多いので、これからも書いてみたいと思います。)

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