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2023/08/04

  • コラム

学力があぶない

 大野晋と上野健爾の共著『学力があぶない』(岩波新書、2001年)に「大学生の学力について」いろいろな問題を挙げられています。

 ・ほかの人が読んでわからない文を書く

 ・段落がわかっていない

 ・敬体、常体の文体がわかっていない

 ・主語、述語の照合が一致していない

 ・誤字多数

 ・句読点の使い方がわかっていない

 ・句点の筆順を知らない

 ・カタカナの使い方がわかっていない

 ・上位概念と下位概念がわかっていない

 上のことはほとんど小学校で習っている(はず)の内容だそうです。なんとも耳の痛い指摘です。確かに、段落分けをせずに、従って書き出しをひとマス空けることなく書かれている社内レポートはよく目にします。(お恥ずかしい次第です。)

 句点の筆順やカタカナの使い方などは自己流でやってしまいます。カタカナはテレビなどのメディアの影響もあるかもしれません。また、横文字も平気で自己流を通してしまう。「午後6時」を「PM6時」と書くこともメディアの影響かもしれません。「テレビでこうしていました」といった若い社員も以前にはいましたので。恥ずかしさも忘れてしまっているのかもしれません。(わからないのなら横文字禁止! どうしても使うのならよく調べてから!)

 「学ぶ力」の源泉は、「知らないことがある」という自覚かもしれません。

 それはさておき、本書の指摘の中で、特に気になるのは「上位概念と下位概念がわかっていない」というところです。同書(p.166)では例として「『あそこでは野菜や大根を売っています』という。どうしておかしいとわからないのか。」(川嶋優(ゆたか))と嘆いておられます。

 言葉の意味の上位概念と下位概念を分けて理解するのはとても大切なことだと思います。口頭のコミュニケーションでも、相手が言っている内容を上手く聞き分けるには言葉の意味の「上位概念と下位概念」を分けながら聞くことが大切なのではないでしょうか。自分と相手は違うことを言っているのかそれとも同じことを言っているのか、相手はたくさんしゃべっているけど言っている内容は何か、とか。「上位概念と下位概念」を分けながら聞くことは落ち着いた理解につながるのではないかと思います。

(とは言いながら、「人の振り見て我が振り直せ」 ブログも気を付けて書かなければ。)

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