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2023/07/04

  • コラム

「改善」という言葉の意味を考える

予定通りにことが進まなかったり、思い通りのものができなかったり、あるいは使いにくさを感じるものがあったり、と「不具合」があったり「違和感」を感じることがありますね。その時にそのまま放置するのではなくて「良くするには?」と「不具合」や「違和感」をなくすように取り組むことがありますね。これを「改善」というのだと思います。「より良くしたい」という気持ちを持ち続けるのは大切です。

でも「改善」「改善」と言い続けるのは、なんだかおかしいなとも感じます。

「沿道環境改善」はいつまで続くのでしょうか?(誤解なきようにお願いしたいのですが、決して行政の取り組みを取り上げて本稿を書いているのではありません。)言いたいのは、われわれの日常でも「改善」「改善」とあまり言い続けると「良くないことが残されたまま」になっている可能性もあるのではないかということです。もしも「良くないこと」が本質的なところで残されたままだと、いつも同じようなことで「改善」「改善」と口に出してしまうことがあるのではないでしょうか? これではせっかくの「改善」という良い言葉が死んでしまうようにも思います。

当社が取り組んでいるISO9001でも、「改善」はよく言われます。

・組織で運用する際に特に留意する事項を述べている章に2か所
・運用責任者の責務について述べている章に3か所
・計画について述べている章に1か所
・社内インフラなどのことについて述べている章に2か所
・運用結果を評価することについて述べている章に2か所
・改善について述べている章に9か所

ISOを運用することで少しでも良くしていきましょうというのが主旨なので「改善」ということばも繰り返し出てくるのですね。また、ISO9001の「改善」は「品質マネジメントシステムを改善する」という文脈でよく使われています。社内の仕組みを良くすることで良い結果が生まれるということです。
それでも、「良くないこと」が本質的なところで残されたままになっていないか、本当の問題を見つけているかということは常に問われ続けていると感じています。
良い改善をするためには、問題を見つける感性や問題を受け入れる強さ、誠実さが求められているように思います。

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