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2023/05/19

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建築と吉凶、六曜

先日のブログにて地鎮祭の様子をお伝えしましたが、「地鎮祭」「上棟式」「竣工式」は建築の三大祭典の1つに数えられ、めでたい行事として捉えられています。 建築は地鎮祭などのように神事と関係が深く、また、吉凶(運勢や縁起の良し悪し)にもこだわります。 「吉」は、白川静の『常用字解』によれば、「士」と「口」を組み合わせた形で、「士」は小さな鉞(まさかり)の頭部を刃を下に向けた形で、「口」は「さい」(下の画像が「さい」の形です。) 神への祈りの文である祝詞を入れる器の形、と解説されています。 「さい」の上に神聖な鉞を置いて、祈りの効果を守ることを示しているのが「吉」ということです。 逆に「凶」は、人が死んだときにその胸におまじないとして×の入れ墨を入れ、悪霊が入り込まないようにした、その形と解説されています。それで「凶」は縁起の悪いことにつながります。 非常に大切な自宅の建築の始まりの「地鎮祭」には縁起が良いとされる日を選ぶのは当然です。 また、カレンダーに「大安」「仏滅」などと書いてありますが、これは「六曜」から来るもので、この概念は中国から14世紀に日本(鎌倉時代)に伝えられたと言われ、広く行われるようになったのは幕末以降と言われます。 「六曜」は、先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口→先勝→友引→…という順番で、またこの順番は決められていて、 旧暦一月と七月の朔日(ついたち)は、「先勝」 旧暦二月と八月の朔日(ついたち)は、「友引」 等となっています。(詳しくは「六曜、気になさいますか? – 武藏屋 」等を参照してください) 「六曜」の意味するところは様々な解釈があるようですが、例えば… 先勝:午前は吉 友引:祝い事は良いが葬式などの凶事を忌む 先負:午前は凶 仏滅:万事が凶 大安:万事が吉 赤口:祝い事は特に凶 などです。 科学的根拠のないこととして、使用禁止などの通達もあったようで、また最近の若い世代では「六曜」を知らない人もいますが、それでも昔から言われてきたことを無視してしまうのは気が引けます。 「吉凶」や「六曜」が相合わさって、大切な日には「大安」「友引」「先勝」が選ばれることは上のような意味に基づくもの、ということだと思います。

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