2021/01/31
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建築現場リポート『SE構法ガレージハウス3階建の家』-Vol.4-
こんにちは。営業の森下です。
『SE構法ガレージハウス3階建の家』の建築現場リポートVol.4をお届けします。
前回のブログ→『SE構法ガレージハウス3階建の家』の建築現場リポートVol.3
昨年11月に基礎工事がはじまり、12月に基礎が完成しました。
ぱっと見た感じは一般的なベタ基礎ですが、
基礎まで構造計算するSE構法ならではの丈夫な基礎です。
手前の広いコンクリート部分は、ビルトインガレージ車庫部分です。
長期優良住宅では、地盤から基礎上端までの高さは40cm以上、床下空間の高さは33cm以上と定められています。
床下点検口から人が入り、各部屋の床下を点検する為に高さの確保が必要なのです。
弊社では床下空間は37cmとなっています。
上の写真の右奥の方に設ける床下点検口から、基礎立ち上がり部の切れ目(人通口、じんつうこう)を
ほふく前進のごとくズリズリ移動して各部屋の床下を点検してくれると思うと感慨深いです・・・。
上の写真で2か所、人通口(基礎立ち上がり部の切れ目)のない区画があります。
写真左側手前の区画は、玄関とシューズクローゼットの土間部分。
床から1段下がっており床下が無いので、人通口はありません。
手前側のコの字の欠けは、玄関ドアの部分です。
写真右側の長方形に基礎の立ち上がりで囲まれている部分は、物入れ収納の床下ですが、
将来的にエレベーターを設置できるようにエレベーターの重さを支える為に
人通口を設けずぐるりと基礎を作りました。
この部分の床下点検用に、床下点検口がここにも設けられています。
そして基礎の立ち上がり部分から出ているボルトは、
上に乗せる土台(木材)を固定する用のSボルトです。
基礎立ち上がりコンクリート打設時に配置してコンクリートに埋め込みました。
建物が組み上がると見えなくなる部分ですが、しっかりと考えて造られています。
基礎の次は、外部の給排水工事、ガス工事が行われていました。
基礎の立ち上がり部分には、給排水用のパーツを組み込んでコンクリートを打設しているので、
その穴から外(屋外)につながる各種管を地中に設置します。
上の写真の配管のほどんどは、地中に埋まって見えなくなります。
桝(マス)やメーターボックスの蓋は地面と同じ高さになるよう設置されます。
余談ですが、「キッチンやトイレの排水が流れない!」という話を時々聞きます。
キッチンやトイレ自体の詰まりでない場合、建物の周りの丸い蓋の汚水と書かれた汚水桝を開けてみてください。
汚水桝が詰まっていれば、桝の掃除を。これで流れが解消する場合が多いです。
詰まっていなければ道中の汚水管が詰まっているということなので
5mや10mのワイヤーブラシなどを使って管内の詰まり物を押し流す必要があります。
家の見えない部分がどうなっているか知っていれば、対処しやすいですね。
勝手口のポーチの下地がコンクリートで作られました。
奥は、給湯器を置く土台です。こちらもコンクリートを打設。
建物自体は床断熱ですが、浴室と玄関と外部物入れは基礎断熱で施工しています。
そして後ほど施工する基礎パッキンも、気密パッキンを採用。
断熱材は、床、壁、天井、屋根に施工して建物内の熱が逃げないようにしていますが、
玄関(土間)、浴室(浴槽)、外部物入れは床から1段下がった部分が床面なので、
冷気(暖気)がそこから建物内に伝わらないように、基礎立ち上がり部分に
断熱材(写真上の白い板状の部分)を施工します。
上の写真、浴室の基礎断熱材が人通口(床下点検用の基礎の切れ目)を塞いでしまっています。
これでは浴室の床下に入れません。
ですので、断熱材を人通口の幅に合わせて切って、またはめ込んであります。
床下点検の際は断熱材を外して、終わったらまた断熱材をはめ込みます。
内部配管工事も完了です。
パイプの色を変えているのは、つなぎ間違いを防ぐ為の色分けでもあり、
後のメンテナンス等でどの設備屋さん(配管屋さん)が見ても分かるように、配色が決められています。
次回は、いよいよ木材搬入です。
SE構法が『重量木骨』とも称される理由がすこしずつ見えてきますよ!
前回のブログ→建築現場リポート『SE構法ガレージハウス3階建の家』-Vol.3-
次回のブログ→建築現場リポート『SE構法ガレージハウス3階建の家』-Vol.5-