ブログ

blog

2023/08/18

  • コラム

ワードプレスと「こざね法」

 文章を書くのは億劫、と言う社員もいるので、このブログも「社員全員で順番に書いていこう」という案もなかなか実現しません。書くことになった社員も、何を書こうか、どう書こうかと悩み(?)ながら書いています。

 そんなことが何年も続いている状況の中、ブログなどをサイトに掲載するプログラムの「ワードプレス」もバージョンアップを重ねていて、以前から使っている社員に聞けば、「最近のものは『段落』の操作がし易くなっている」とのことです。「『段落』単位で上にやったり下にやったりが簡単」にできるようになっている。だからと言って文章が書きやすくなるものでもないので、頭を悩ませることには変わりはないのですが、「書く」ことや「段落」の移動や等と話をしていると別の社員が「『こざね法』って知ってる?」と。何それ?

 Chat-GPT(無料版)で尋ねてみると、「『こざね法』という用語は私の知識ベースには存在しません。」と出ました。最新の情報かよほどマニアックな情報か、と思いながらググってみると、あるわあるわ、23万件以上のサイトで何らかの形で「こざね法」について書かれているようです。

 そもそも「こざね」というのが何それ?なのですが、ざっと見たサイトには「こざねは(名刺サイズの)紙きれのこと」と書いてあって、なんでわざわざ「こざね」というのか?と???の連続ですが、再度「こざね」でググってみると「『小札』(こざね)とは、甲冑を構成している小さな短冊状の板のこと」を言うそうです。

 こんなふうにバタバタしていると「こざね法」を教えてくれた先の社員が『知的生産の技術』(梅棹忠夫著 岩波新書、1969年)を家から持ってきてくれました。

この中(第11章「文章」 pp.197~214)で書かれています。

 文章を書く前に「考えをまとめるという段階があって、それが非常に大切である」と書かれています。確かにそうですね。書けないのは考えがないかまとまらないかでしょうね。

 「こざね法」の具体的なやり方は上掲書や多くのサイトを見ていただくこととして、この方法が面白いなと感じるのは、「主題に関係のある事柄を思いつくままに、順序構わず、紙切れ1枚に1項目ずつどんどん書いていく」、「書きだした紙きれは分類せず、論理的につながりがありそうと思われる紙きれをまとめていく」という教えです。「順序構わず」出せばいい、というところになんか救いのようなものを感じます。本書(p.205)にも「凡人のための文章術」と書かれています。しかし、「実行がかんじんである」「どの技法も、やってみると、それぞれにかなりの努力が必要なことがわかるだろう」(p.216)とも書かれています。そうですね。

 せっかく教えてもらった方法ですから、実践を重ねて上手く文章が書けるようになりたいです。ワードやワードプレスで、思いつくまま書き出していって、意味がつながるように並べ替えて、、、、読みやすい文章が書けるようになったら嬉しいです。

 そうそう、梅棹は「こざね」について次のように書いています。「こうしてできあがった紙きれのつながりを、わたしは『こざね』とよんでいる。中世のヨロイは、鉄やかわのちいさな板を、糸でつづりあわせてつくってあるが、その板のことを、小札(こざね)というのである。ホッチキスでまとめた紙きれは、ちょうどそれを連想させるので、この名をつかうことにしたのであった。」(p.203)

『知的生産の技術』より。

三和建設は宝塚市をはじめ、阪神・北摂を中心に注文住宅の建築・住宅設計・分譲地開発・土地売買・公共施設建設などを手がける建設会社です。RC(鉄筋コンクリート造)住宅、SE構法、2×4工法、重量鉄骨造、外断熱工法など様々な工法に対応しています。家づくりのことなら三和建設にお任せください!

contact

お問い合わせ

お電話でのお問い合わせ

TEL.0120-434-118

(電話受付 9:00-18:00)