- 木は伐採されてなお、生きています。
木材になっても「かすかな水分を含んで呼吸を続けている」のです。
私たちが普段感じる「暑さ」や「寒さ」は温度だけではありません。
快適だと感じる環境には、湿度が大きく影響しています。
「木の呼吸」とは、すなわち「木の調湿作用」の事です。
家の中の空気が乾燥していれば木の中の湿気を吐き出し、
家の中の空気が湿っていれば湿気を吸うのです。
もともと日本の気候を考えると、夏涼しく冬暖かい住宅が理想的です。
木材の持つ調湿性をうまく利用すると快適な住空間の実現につながります。
兵庫県産木の家は「在来軸組工法」で建てられています。
この工法は柱や梁、小屋梁、桁材などに比較的太い木材を使用し、
構造上必要な壁をつくるものです。
品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)の施行以降、
新たに耐震等級というグレードが設けられました。
近年では実物大実験などにより、木の家の耐震性、安全性が確認されています。
「兵庫県産木の家」は耐震等級2と同等レベルの耐震性を確保しています。
- 耐震等級1
- 数百年の一度発生する地震(東京では震度6強から震度7程度) の地震力に対して倒壊、崩壊せず、数十年に一度発生する地震 (東京では震度5強程度)の地震力に対して損傷しない程度。 (建築基準法同等)
- 耐震等級2
- 上記の地震力の1.25倍の地震力に対抗できる
- 耐震等級3
- 上記の地震力の1.5倍の地震力に対抗できる
- 森林浴などで、森に入るとリフレッシュされるのは、
木の精油成分である 「フィトンチッド」と呼ばれる木の香りの効用です。
このフィトンチッドは、木が外敵から身を守るために発する香り
(生物忌避効果)で、 研究の結果、木の香りは人間に「癒し」や「やすらぎ」、
「ストレス低減」といった、 よい効果を与えてくれることが実証されています。 - 木材の美しさは、表面に現れる模様と自然な色合いにあります。
この模様(年輪)は樹木の成長環境により微妙に変化し、
自然なリズムで複雑なパターンを作り出します。
この年輪のリズムは人の目に自然で、深みのあるものとして受け取られ、
心身をリラックスさせてくれる「揺らぎ」も感じられるのです。
また木材は年月を経るごとに味わい深い色へと変化し、
なんとも言えないつやが出て、 「経年美化する建材」として
古くから愛されてきました。 きちんとお手入れすれば、
世代を超えて住み継いでゆけるほど、 丈夫で美しいものなのです。
さらに木材が好まれる理由の1つに触ると温かいという
手触りのよさもあげられます。 感覚的に温かいと感じるのは、
木材が熱を伝えにくいからです。 木材は熱伝導率が低いため、
急激な温度変化を起こしにくい 断熱性に優れた素材であるといえます。